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寂ビ

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戸建て和風建築のリノベーション計画。

シンプルながら素材のこだわりのある既存建物の建築部材を継承し、それを活かしながら明治・大正の時代の移り変わりを彷彿させる「和洋折衷」のインテリアを表現すべく、当時の建材を取り寄せて「足し算」の建築を実現させた。

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おもてなしの場である玄関ホールは正面を黒漆喰塗りで整え、上部には昭和期の孔雀板絵欄間を設置しながら両サイドの引き戸も昭和期の欅玉杢黒格子戸を計画している。

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味わい深い孔雀絵の板欄間にレトロな照明を計画

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ダイニングスペース【Before▶After】

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客間には茶室としても利用するため、既存開口を絞り、庭を臨む低い位置にはめ殺し窓を計画。換気窓は大正時代の簾戸づくり小型欄間で計画した。

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2種類の苔とモミジを取り入れた庭を眺める

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ひょうたん型の古建材門扉と明治〜大正期の欅蔵戸を玄関戸として採用した。

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大正期の建材に合わせて、和洋折衷の変化を表現したアンティークタイルの洗面台。(左のトイレ扉は大正期の杉引き戸)

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洗面所【Before▶After】

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金魚のタイルでヌケ感を演出

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浴室の改装【Before▶After】

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ブルーのタイルと木爪ガラスの横桟まいら風建具の台所

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寝室の檜書院障子と桝格子の収納建具

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新旧を調和させるディテール(春秋草花の金屏風とタリアセン)

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デスクとして利用していた元水屋を復活させる【Before▶After】

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客間【Before▶After】

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玄関ホール【Before▶After】

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ディテール

(銭箱を改造したティッシュケース)

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「侘び寂び」の定義

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侘び:つつましく、質素なものにこそ趣があると感じる心のこと=既存の建物と位置付ける。

寂び:時が経つにつれ汚れたり、欠けたりする劣化を否定的に捉えず、変化が織りなす多様な美しさのこと=改装した大正ロマン建築と位置付ける。

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厳選した古材=クオリティーの高い「手仕事」のものを再生させながら、本物同士を掛け合わせ、デザインを融和させた。

変わらぬものを大切にしながら、変わりゆくものに対応するため、手作業で作り上げた質の高い建材を使い、大正期の和洋折衷に昇華させる。

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「寂ビ」

 

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