zero

■ コンセプト: 「0」から「1」を生み出すための余白
効率や利便性は当然の前提となっている現代の住宅において、
本計画ではその一歩先にある「リラックスするための初期思考=ニュートラルな状況」を生み出すことを主眼に置いた。
何かに追われるのではなく、一度「無」になれる空間。そこから自発的な好奇心が芽生え、新たな「1」が生まれる。
その背景としての建築を計画した。
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■ ゾーニング: 距離感の尊重と共有空間の純化
子供たちの自我の成長を尊重し、付かず離れずの距離感を保ちながらも、自然と同じ空間に集いたくなるようなゾーニングを計画した。
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各個室の収納を廃し、1階の裏動線に集中収納を配置。家事動線を徹底的に短縮することで、日常の雑務から解放される時間を創出する。これにより、LDKは視覚的・機能的にノイズのない「ニュートラルな空間」となり、住まい手が思考をリセットできる場とした。
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【裏動線の収納郡】

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LDKは平面的な広がりと垂直方向への開放感を強調し、常に「無」の状態を保てるよう設計。一方で、従来LDKに混在しがちな子供の遊び場を、あえて「個室のような形状を持つ2階ホール」へと切り離した。子供たちが自分の世界に没頭できるプライバシーを確保し、自我の形成を促す。
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都市部の住宅街という立地条件を考慮し、外部の構造壁を立ち上げることで、「プライバシーの確保」と「自然の享受」を両立させた。
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階段を1段間広くして、室内のアクセントとした。
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また階段下収納がくるエントランスには存在感を消した扉で洗練さを醸し出した。
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耐力壁をアクセントにするためコルテン塗装を施した。
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本計画は、新しい趣味を押し付けるような場所作りではない。
収納を集約した動線計画による「時間の短縮」と、空間の純化による「精神的な余裕」
この2つが重なり合う「0」の空間を提供することで、
大人も子供も自らの好奇心を最大限に発揮し、
暮らしの幅を自発的に広げていくための住宅
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「zero」
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