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2025/06/12

花粉症でも快適に暮らせる家

この時期になると、花粉症に悩まれる方がたくさんいますよね。
そんな方が家に帰ったら、少しでも快適にリラックスできるためにはどんな対策があるのかな?と思い、質問してみました!少しでも参考になりますとうれしいです。

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花粉症対策ってまず花粉を入れない。室内に花粉が入ったら掃除する。この2つが結論になると思う。

 

花粉対策

今の住宅で花粉対策ってなったら、玄関入ってその場でコートを脱ぎ、コートを拭いたりブラッシングしたりして収納する。LDKに花粉を入れないっていうこと。あとは、玄関付近に収納とか手洗いを設ける ことも多いよね。
それから、花粉が多い時期に外に干すっていうのは基本難しいから、室内干しを設ける。ガス乾燥機が流行っている理由も、もしかしたらそれに起因するのではないかな?
それに、花粉って春だけでなく秋もあるよね。年間通して花粉は舞っている。 近年は猛暑が続いているけど、猛暑だと雄花がよく成長して、そこから花粉がいっぱい出る。だから毎年、対前年比2倍と言われているよね。

 

換気

家の中に花粉が入ってしまったときに掃除するは前提なんだけど、空気の質の問題だから・・
高気密住宅っていうのが今は一般的だよね。そうなると空気の逃げ場もない。だから、”一度服に付いてしまった花粉をどう逃がすか?”とか空気を取り入れる時に、”どう室内に花粉を入れないか?”っていうところがポイントになってくるかな。
花粉って8時〜20時頃によく舞うと言われていて、夜中に落ち着いていることが多い。だから、本来は花粉が落ち着いている時間に窓を開けて換気とかできたらいいんだけど、夜中に窓を開けるわけにもいかないよね?
だから、“機械換気”をこだわる人は多い。

 

機械換気

換気って、一種、二種、三種換気っていって色々と種類があるんだよ。
一番空気の質や換気に良いと言われているのが、機械で空気を入れて機械で空気を出す “一種換気”。でも機械給気、機械換気、全館空調など初期費用がそこそこかかる。それに、電気系統だから、メンテナンスや取り替えが必要になってくる。 医療系や介護系の方たちは施設には全館空調を入れることが多いんだけど、メンテナンスがかかるから住宅には入れたくないっていう人も多いんだよね。

 

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スタッフ:そんなにメンテナンスにかかるものなんですか?



ボス:ダクトをはわせる全館空調だと、やっぱりかかってしまうね。

 

スタッフ:ダクトをはわせる・・とは?

 

ボス:1か所からダクトをはわせて、全部屋に配管がいくよう、天井裏などにダクトをはわせていくこと。だから、コストもメンテナンスもかかるんだよね。

 

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まだまだ三種換気という・・
自然給気=自然に空気が入ってきて、機械換気=換気扇で空気を外に出すという方法が日本では多いよね。
換気によって空気の質を変えるのはもちろん大事なんだけど、コストやメンテナンスの面でなかなかそれを実現できない方もいるし、今すでにいる方は難しい。

 

 

給気口フィルター

給気口のフィルターの性能を上げるっていうのも一つの手かもしれないよね。給気口からはフィルターを通して自然の空気が入ってくる。そのフィルターにも実はグレードがあるんだよ。その値差って500円くらい。
例えば、給気口フィルターをアレルバスター仕様にするとか・・アレルバスターって、花粉やダニなどのアレル物質の働きを低減させるアレルゲンの加工剤のこと。なので、給気口フィルターにアレルバスターの機能がついているとなれば、フィルターで捕まえたダニとか花粉を抑制してくれる。他にも、バイオ除菌や緑茶カテキンが付与されているものはウイルスの抑制になったりとか、そういうものを変えるだけでも少しは変わるかもしれないよね。

 

PA2.5対応の換気扇

それから、PA2.5対応の換気扇を入れるのもいいと思う。PM2.5って排ガスなどの 0.0025ミリ以下の小さい微粒子。花粉はそれよりも大きい。だから、PM2.5に対応する換気とか空気清浄機で自然と花粉は取れる。

 

 

それぞれの大きさは?   
PM2.5=約0.0025ミリ    
黄砂=約0.004ミリ          
花粉=約0.03ミリ    

PM2.5 < 黄砂 < 花粉

 

 

雨の日に窓を開けることができる家

日本は窓を開ける文化があるし、BBQやテラスをつくりたいという方も多い。でも窓を開けたその瞬間に花粉が入ってくるんだよね。やりたいことと、その対策が合ってないんだよ。
だったら、雨の日に窓を開けることができる家をつくるっていうのもいいよね。花粉は乾燥してるから舞う。でも雨の日だったら舞わない・・水蒸気に付着して地面に落ちるから。

 


works「WATER TERRACE」 はまさに雨の日でも関係ない家。そういうテラスをつくる。だから、快適性としてはいい。

 

 

 

 

24時間換気

スタッフ:では、晴れの日に窓を開けないで換気をしたいなったら?

 

ボス:さっき話した機械換気だよね。それに、24時間換気っていうものが義務付けられているから、住宅を含め建築物は必ずしている。

 

スタッフ:でも、気持ち的には窓を開けた方が、空気が入れ替わった!という気持ちになれるんですよね。24時間換気は、本当にできているのかな?って感じてしまうこともある。

 

ボス:それは、空気を感じているからだと思う。風がおこって、温度が変わって、空気入れ変わったねって。

 

スタッフ:においとかも変わりますよね。

 

ボス:そうだね。でも、24時間換気の根本の定義は、”感じないように換気する”っていうことだからさ・・24時間風が吹いていたり音がうるさかったらいやだよね。

 

スタッフ:たしかにそうですね。

 

ボス:だから人があまり感じないように・・でも空気だけは入れ替わっている。給気と排気の種類をなににするか?位置をどこにするのか?ていうのでも変わるんだけど、さっきの雨理論でいくと、室内に加湿器をたいて水蒸気を発生させれば、花粉は床に落ちるよね。

 

 

 

効果を発揮するのは家電?

建築でどうこうするっていうのもそうなんだけど、効果を発揮するのは家電
も大きいと思う。

 

家電の居場所をつくる

空気清浄機や加湿器を置いてもいいデザインにしてあげる。居場所をつくる。っていうのも大事かもね。

works「CONTRAST」がまさにそうなんだけど、こんな感じで居場所をつくってあるんだよね。

 

 

 

 

お掃除ロボの活用

あとは拭き掃除。人が動けば空気(花粉)が舞う。舞わないように拭き掃除も大事だし、最近はお掃除ロボも拭き掃除ができるものがある。そのお掃除する時間も人が動かない時間、例えば夜などに設定できるならするのが一番いいよね。だから、音が小さいものを選ぶのは大事かも。

 

家電以外での対策

ウールの場合だと静電気が発生する。それで花粉が付着してしまうから、静電気が発生しないような綿とか、そういった生地の カーペット・ソファ・ クッションを採用するのもいいかも。
花粉が舞った時にどこに付着するか?静電気が起こる、パソコンやテレビには付着しやすいはずだから、そういったところをこまめに拭くっていうのは大事だよね。

 

 

新築を考えていて花粉症がかなりひどい方

 

風除室をつくる

花粉症がひど過ぎて生活できない方が新築建てる場合、風除室をつくるっていう方法もあるよね。マンションとかホテルによくあるけど、エントランス入るともう1つ扉があってっていうもの。風をそこで一旦止めて、風を除ける室と書く。その風除室で服についた花粉を全部落として室内に入ると一番いい 。そこをクリーンルームのように風で服の汚れを落とすばしょにする。クリーンルームの家庭版のような、そういうものも一応あるんだよね。
一時期マンションとかでつける動きになったんだけど、結局流行らなかったね。コストやメンテナンスの面もかかるから。だから、エアダスターみたいな超強力ドライヤーみたいなもので、からだに付着した花粉を取るのはありかもね。
でもそもそも、風除室を1部屋1坪だとしても設けるのって結構苦しい時ある・・その分お金もかかるわけだから。そんな時は、ガレージがあればガレージをそういう部屋にするとかでもいい。

 

 

まとめ

花粉の特徴を知るっていうのが大事。
・花粉はちいさい、舞う▸それを摂取するからだめ。
・花粉を家の中に入れない▸玄関から入るときに落としてしまう。

 

今手軽にできる対策

・給気口から入るものをカットする
・ドア(窓)を開ける時間帯を考える
・加湿器や空気清浄機など家電を駆使する
・お掃除をする場所たお掃除ロボットをまわす時間帯を変える

そんなことを気にすると今よりほんの少しだけ良くなるかもしれない。

 

これから新築を考えている方

・くつろぐ場所とそうでない場所をゾーニング分けする
・花粉を落とす場所をつくってあげる 

こんな感じで間取りを考えると対策になるかもしれないよね。

 

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もっと詳しく知りたい方は、ぜひYouTubeをご覧ください▾

https://www.youtube.com/watch?v=ef8Qqhv8dRI

 

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