2025/08/06
蔵を改装/オーダーキッチンショールーム
スタッフ:そういえば、今オーダーキッチン屋のショールームを計画中ですよね?
ボス:もう着工してるよ。大きくはないんだけど、認定地域建造物資産と言って、この建築物は残しておいた方がいいと名古屋市が設定したもので、そこの改装。それが蔵で、一応2階建てなんだけど、キッチンも1台しか置けないような大きさ。ショールーム兼事務所だから、そこに事務所のスペースもつくらないといけない。蔵をいかしつつ、オーダーキッチン屋さんということで、印象的なキッチンを展示して、そこで打ち合わせをする。
ショールーム兼事務所だから、キッチンのデザイン含めて、家具、テレビボードとかのデザインを全部やらせてもらった。細かい設備はもちろんキッチンさんがやってくれているんだけどね。
今回オーダーキッチン屋さんのショールームということもあって、印象的なキッチンにしようと思って、アイランド部分は普通の四角ではなく、変わった形にしてるんだよね。ちょっとした石の塊みたいな感じに見せようかなと思って。
それから、蔵の近くに名古屋城があって、名古屋城の横に堀川っていう川が流れてるんだよね。場所は四間道(しけみち)っていうエリアがあって、そこの少し外れになるんだけど。四間道っていうエリアは蔵がいっぱいあって、昔は名古屋城の方から船で物資を運んでちょっと栄えたような“商人のまち”みたいなエリア。そういうもののために使われていた蔵だから、堀川の川の流れをドッキングさせて考えたんだよね。
だから、今回は照明にすごくこだわっていて、照明で川の流れみたいなものを表現していて、キッチンデザインは割と印象的なものにしているかな。
最近は、店舗で使うような機器類を住宅に持ってくる人も増えてきている。キッチンってインテリアの一つの核だから、デザインももちろんなんだけど、設備も結構すごいんだよ。今回はショールームだから色々入れてて。グラスリンサーというコップを洗う機械を入れていたり、埋め込みのエスプレッソマシーンを置いたり。IHなんだけど隣にBBQグリルがあったりとか。
テレビボードも結構面白くて、壁面にTVボードのようなものをつくっていて、そこにはエコスマートファイヤー、バイオエタノール暖炉があったりとか。テレビをミラースクリーンで隠す仕掛けにしてあったりとか。真っ黒なガラスのように見えて、実はその裏にTVが仕込んであって見れるようになっているんだよね。
スタッフ:TV見るときにそのガラスを開けるということですか?
ボス:開けて使うわけではない。テレビの存在が消しているということ。
スタッフ:ということは、そのままの状態でテレビつけたら見えるということですか?
ボス:そうそう。そういう家具もデザインさせてもらった。
スタッフ:キッチンのショールームだけど、“家のイメージができるように”みたいなことですか?
ボス:そうではないんだけど、オーダーキッチン屋さんって結局オーダーキッチン以外もつくれるからさ。キッチンがつくれるということは、テレビボードだってつくれるし、収納だってつくれる。しかもクオリティがかなり高く、水も火も使えるわけだから、ある意味什器関係というか・・造作家具関係は一式つくれるんだよね。その辺も見越して、そういうものをつくって展示しているということ。
スタッフ:なるほど。
ボス:シンプルで洗練された、ちょっと面白みのあるキッチンとかテレビボードを置きながら、蔵の良さをいかすために内装はあまりいじらないようにしてる。ちょっとクスッと笑えるようなヌケ感・・ひょうたんの形のくりぬきとかをデザインしたり。それにも全て意味があるんだけどね。照明も形のあるものをそのまま置くんじゃなくて、流線型を現場で全部デザインしながらつくるから、これから結構現場に張り付くと思う。
スタッフ:今回、オーダーキッチンのショールームの話を聞いて、ますます楽しみだなって思いました!
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